POTLUCK Lab. vol.2に参加した
in the blue shirtアリムラ氏主催のPOTLUCK Lab. vol.2に参加してきた。
vol.1に引き続いて今回で2回目の参加です。
当日の様子は@takawo氏の詳細レポにわかりやすくまとまっているので、参加して感じたことなんかを書いていきます。
ゆnovation (@UWannasing)
『なに考えてつくってるの? -ゆnovation編-』
大阪府在住のトラックメイカー/鍵盤ハーモニカプレーヤーであるゆnovetion氏。
楽曲制作の際にプロジェクトシート(メモ)を取るようにしているとのこと。
・テーマ:どんな雰囲気の曲にしたいか、曲を通して言いたいこと
・リファレンス:参考にしたい曲、ノリ、楽曲展開の参考
・ねらい:その楽曲で達成したいこと、身につけたい技術
・構成:展開イメージ、どんな楽器をつかうか
などがメモされており、非常に理系的かつ研究的で驚いた。
私は曲を作るときはかなりいきあたりばったりで思いつくがままに進めていくことが多いのですが、たまにどういう事をしようとしていたのか忘れることもあり、メモの大切さや習慣化の必要性を改めて感じた。
Ableton Liveのロケーター機能(展開のメモ)やインフォテキスト機能(トラックごとにメモを書くことができる)もほとんど使っていなかったので今後使っていきたい。
楽曲を聴き込む作業と直す作業を同時に行ってしまうと無限に直したい部分が見つかってしまい、いつまでも曲が完成しないため、とりあえず一旦バウンズさせ、家の外で聞いて変更点や修正点をメモに書き出し、家に帰ってからメモの通りに編集作業をしているとのこと。
ホストのROLANDがスマートフォンを使用する時間を制限している話をしていたが、これにかなり近い考え方のような気がする。強制的に自分を制限することでメリハリを付けることは他の色々なことに応用できそう。
CARPAINTER (@Carpainter_TT)
『フロアを揺らせ! -クラブミュージックにおける本当の重低音とは?-』
三浦大知の「EXCITE」の作曲・編曲を手掛けたすごいひと。
重低音≒振動を意識することで楽曲の迫力や立体感、グルーヴを制御する。
ドンシャリをド(中低音)ン(重低音)シャリ(高音)と定義する話が面白かった。
重低音がたっぷり含まれている808のキックを909のキックの裏に重ねることで腹に響くキックサウンドを作るという話は、存在こそ知ってはいたが自宅のモニター環境ではいまいち違いがよくわからなかった。京都メトロのサウンドシステムで鳴らした音を聴いたときにこういうことか!とようやく理解した。
日本の住環境ではサブウーファーなんて鳴らした日にゃ隣人に刺されるのは明白なので、この辺はクラブ経験が物を言う世界だなと思った。
Metome (@_Met0me_)
『グルーヴ&ミキシング -プロジェクトファイル解説-』
Roland Cloudを猛プッシュしていたのが印象的だった。
TR-808のサンプルなんてどのDAWにも入っているのにわざわざRoland Cloud契約してまで使う意味はなんなんだ?と思っていたが、SHUFFLEツマミとステップシーケンサーがかなり秀逸で、グルーヴ感が簡単に出せることを初めて知った。
Metome氏はかなり感覚派で「よくわからんけどこのエフェクトを挿すとおもろい」とか「聞こえないぐらいの小さな音でレコードノイズを流すといい感じになる」とかのセンス/感覚が天才的だった。
衝撃的だったのがトラックのPANをすべてセンターに固定して空間系エフェクトのみで全体の広がりを出していたことだった。どのミックスダウンの教科書にも大体音量バランスとPAN振りの話が出てきているが、それを無視してもセンスさえあればかっこいい楽曲に仕上がるというのが面白かった。
持ち込み音源試聴会
POTLUCK Lab.名物の参加者持ち込み音源試聴会、今回は会場が京都メトロということもあって全体的に4つ打ち楽曲多めだった。
全体的なクオリティがメチャ高く、戦々恐々でした…
当日流してもらった私の楽曲がこちら
ハンドパンの音と4つ打ちを混ぜたHouse作りたいな〜と思って作った曲です。
最後の方のギター以外ほぼサンプリングで作りました。また楽曲試聴会は結構な人数が提出するので、意図的に1分ぐらいの短い楽曲にしました。
勘でサブベース入れてたんですが思ったより低域がいい感じに聴こえてたので良かった。
こういうDTMワークショップ的なイベントは創作意欲が刺激されるので今後も積極的に参加して行きたい。